大阪地検の検事が証拠を改ざんした事件で、逮捕された上司までもが自身の取調べの可視化(以下、可視化)を訴えるなど、もはや可視化は避けて通れない社会の要請となっている。

 沖縄タイムスは26日の社説で「密室での取り調べと、自白の強要。あらかじめ検察が作り上げたストーリーに無理やり従わせるような、調書作り―。取り調べのあり方が疑問視され、深刻な検察不信を招いている以上、取り調べの全面可視化は急務である」と訴えた。  

 かねてから可視化を要請している日弁連も19日に特捜部の捜査と取り調べの可視化について考えるシンポジウムを東京都内で開いた。「厚生労働省の文書偽造事件で無罪判決が確定した元局長、村木厚子さん(54)の主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士は講演で『供述に頼り、客観的証拠を無視した』と指摘、可視化の必要性を訴えた」(毎日jp)という。  

 もはや可視化を拒絶する理由など見当たらず、また拒否させてはならないのではないだろうか。
関連資料
・日弁連が取り組む重要課題-取調べの可視化(取調べの全過程の録画)実現

注目トピックス
・違反食品(いわし油漬け)の回収について(大阪市)
・大阪地検 新検事正 着任(毎日放送)
・時空&天空…大阪駅が鉄道ジオラマに JR西、新ビル公開(MSN産経ニュース)